ホームニュースリリース2000年フランス3社から無機系複合材料「ダクタル」の独占実施権取得

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2000年5月24日


フランス3社から無機系複合材料「ダクタル」の独占実施権取得


太平洋セメント株式会社は、鋼材にも匹敵する強度を発現する無機系複合材料「ダクタル」の我が国における独占的実施権を、ラファージュなどフランスの3社から取得しました。当社は「ダクタル」を、新分野の高付加価値技術と位置づけ、新設のダクタル事業推進室を中心に事業の展開をはかります。

 「ダクタル(Ductal:商標登録出願中)」は、”new steel” とも言える200〜240Mpaの圧縮強度、40〜45Mpaの曲げ強度を示し、靭性、耐久性、流動性などあらゆる面で、従来のコンクリートとは一線を画した性能を発揮します。ラファージュ、ブイーグ、ローディア・シミーの3社が保有する技術で、セメントを基材に、けい砂、専用高性能減水剤と、靭性を高めるための専用鋼繊維、有機繊維などで構成されます。
 すでに、「ダクタル」の特長はフランス、カナダにおいて実際の施工に活かされており、橋梁の構造部材など、通常ならば鉄筋コンクリートをはじめとする鋼材が用いられる部位で採用されています。
 このたびの技術導入によって、当社を加えた4社は共同で、新しい構造設計を含めた次世代のインフラ整備へこの技術を提案し、世界的規模での普及に努めていくこととなりました。当社も事業化に向けた研究開発を概ね完了しており、ダクタル事業推進室を中心に、国内の独占的実施権にもとづいた事業展開をおこないます。
 なお、当社では6月21日から23日まで宮崎シーガイア ワールドコンベンションセンターサミットで開催される、「第14回コンクリートフェア(社団法人日本コンクリート工学協会主催)」へ、「ダクタル」の参考出品を予定しています。


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