ホームニュースリリース2002年「持続可能な発展のためのセメント産業自主行動計画」の発表について

ニュースリリース


平成14年7月3日

太平洋セメント株式会社

「持続可能な発展のためのセメント産業自主行動計画」 の発表について


 当社を含む世界のセメント企業10社(注1)は、本日(現地時間午前8時30分)パリにおいて、地球環境保全対策などの重要課題への自主的取り組みを内容とする「持続可能な発展のためのセメント産業自主行動計画」(以下「自主行動計画」と略記)を、共同コミットメントとして発表いたしました。
(注1):セメックス(メキシコ)、シンポール(ポルトガル)、ハイデルベルグセメント(ドイツ)、ホルシム(スイス)、イタルチェメンティ(イタリア)、ラファージュ(フランス)、RMC(イギリス)、サイアムセメント(タイ)、太平洋セメント(日本)、ボトランティム(ブラジル)

1. これまでの経緯
 1999年11月、セメント産業の持続可能な発展への道を調査・検討することを目的に、「WBCSD(持続可能な発展のための世界経済人会議)」(注2)の産業プロジェクトとして、WBCSD会員セメント企業をメンバーとする「セメント産業部会」が発足いたしました。
 部会の活動(Cement Sustainability Initiative持続可能な発展のためのセメント産業自主対策?以下「CSI」と略記)の第一段階として、セメント産業の持続可能性に関する調査研究を非営利の独立した研究機関(バテルメモリアル研究所)に委託するとともに、セメント産業に対する批判と期待を理解すべく世界各地でステイクホルダーとの対話会議を開催いたしました。
 2002年4月、バテル社の調査研究の最終報告書「持続可能なセメント産業に向けて」が、多くの関係者の協力を得て完成いたしました。同報告書は、セメント産業の抱える重要な課題を抽出し、持続的成長を遂げるために事業活動・社会発展・経営プロセスの各側面において改善すべき点を提言しております。
 セメント企業10社は以上の活動を踏まえて、「CSI」の第二段階として、自ら優先課題を決定し取り組む「自主行動計画」を策定し、共同コミットメントとして公表することを決意しました。
(注2):WBCSD=World Business Council for Sustainable Development
 持続可能な発展に対して共通のコミットメントの下に結束した国際企業160社の連合体(本拠地ジュネーブ)。会員は30カ国を超える主要20産業の企業からなる。

2.「自主行動計画」の概要
 本「自主行動計画」は、第一期の計画として5年間(2007年まで)に、以下に示す6つの優先課題それぞれについて、メンバー10社が共同で取り組む事項と、各社が個別に活動する項目を内容としております。

・気候変動の防止 ・原燃料の利用   ・従業員の安全衛生
・排出物質の削減 ・地域社会への影響 ・経営プロセス

 また、進捗状況を3年後(2005年)に中間報告し、5年後(2007年)に総合経過報告書を作成いたします。
 なお、これら10社のグループ単独では、目標とする持続可能な発展は達成できません。従って、今後、他の組織・機関・団体等との連携を目指します。また、積極的に他のセメント企業に参加を呼びかけて行きます。

[添付資料]

1.「自主行動計画(抜粋)」 (PDF 2,953KB)
2.「持続可能な発展のための6つの最優先課題に関するセメント企業10社の活動確認書」
(「CSI」の共同プレスリリース資料)
(PDF 18KB)

3.「持続可能なセメント産業に向けて(エグゼクティブサマリー邦訳版)」バテルメモリアル研究所(PDF 75KB)
4.「持続可能なセメント産業に向けて(サマリー邦訳版)」バテルメモリアル研究所(PDF 1,858KB)

 「持続可能な発展のためのセメント産業自主行動計画(The cement sustainablility initiative our agenda for action)」及び「持続可能なセメント産業に向けて(Toward a Sustainable Cement Industry)」の英文全文はWBCSDのウェブサイト(www.wbcsdcement.org)からダウンロードできます。


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