ホームニュースリリース2002年都市ごみのセメント資源化(AKシステム)事業を開始

ニュースリリース


平成14年11月27日

太平洋セメント株式会社

都市ごみのセメント資源化(AKシステム)事業を開始


 太平洋セメント株式会社は11月22日より、埼玉県日高市から発生する都市ごみ全量を埼玉工場において処理し、同工場で生産する普通セメントの原燃料として資源化する「都市ごみのセメント資源化(AKシステム)事業」を開始しました。

 AKシステム(Applied Kiln System)は、家庭から排出されたごみや事業系一般ごみをそのままセメント工場で受け入れ、セメント焼成キルンを改造した「ごみ資源化キルン」で好気性発酵を行った後、セメント原燃料として活用するリサイクルシステムです。都市ごみは、3日ほどかけて発酵させることにより有機物がほぼ完全に分解され、臭気もない資源化物となります。

<本事業の概要>
(1) 事業開始 平成14年11月22日
(2) 工場名称及び所在地 太平洋セメント株式会社埼玉工場
埼玉県日高市原宿721
(3) 処理対象物 日高市(人口約5万4千人)から発生する都市ごみ
(可燃物、ビニール・プラスチック類、ガラス・せともの類)
(4) 処理対象量 14,800トン/年(約60トン/日)
(5) 処理費 39,000円/トン
(6) 売上高 約5億8000万円/年

<AKシステムの特長>
(1) 都市ごみをそのまま処理できるので、焼却炉が不要となります。
(2) ごみ資源化キルンでは都市ごみを焼却せず、送風のみで安全な生分解の処理を行います。また、発酵の過程で発生するガスは、セメント焼成キルンの燃焼用空気として利用され、完全に脱臭されます。
(3) 資源化物はセメント原燃料として1,450度という高温で焼成されるのでダイオキシン類等の発生はありません。
(4) 焼却灰などの二次廃棄物が発生しないので、最終処分場の延命化が図れます。

<事業開始までの経緯>
・平成8年2月 日高市が、当社埼玉工場へ都市ごみ処理
の検討を要請
・平成11年11月 日高市に対し、本システムによる都市ご
み処理を提案
・平成13年3月 実証試験を開始(平成14年2月まで)
・平成14年11月22日 日高市と資源化ごみ処理業務委託契約
を締結

セメント焼成キルンを改造した「ごみ資源化キルン」


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