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ニュースリリース


平成15年2月18日

太平洋セメント株式会社

建設発生土の再資源化を本格開始


太平洋セメント株式会社は、平成15年4月1日から建設発生土の受け入れ再資源化を本格的に開始します。

 弊社では、長期にわたり土壌処理に関する基礎的な調査・研究および技術開発を行ってまいりましたが、特に建設発生土については近年、リサイクルに対する要請が増大しています。
 そこで、このたび建設発生土の多い関東地区に中継基地を設け、ここで受け入れた建設発生土に改質および不要物除去の処理を行ったのち、まず大船渡工場で4月1日よりセメント原料として受け入れ再資源化することとしました。受け入れる建設発生土は、事前にその物性をチェックし、セメント原料として適正に処理できることを確認した後、中継基地に搬入します。また、大船渡工場では、受入・保管設備を整備し、セメント原料として安定して使用できるようプラントの改造を行います。 建設発生土の再資源化は順次他工場への展開を図る計画であり、初年度20万トンの受け入れを予定しております。
 さらに、建設発生土に限らず、より広範囲なリサイクル資源の受け入れを可能とするため、平成17年度には大船渡工場に水処理と熱処理を組み合わせた新たな再資源化システムの導入を計画しています。この再資源化システムは二次廃棄物を発生しないゼロエミッションシステムであることが特徴で、セメント原料に不要な油分や微量成分等を分離・分解処理し、再生された資源化物をセメント原料として利用します。また、油分は燃料として、微量成分として含まれる金属類は金属資源として再利用が可能となります。
 建設発生土の処理に対するニーズは今後も益々増大するものと予測され、平成17年度には弊社全工場で年間100万トンの建設発生土処理を目標としています。処理量拡大に伴い、既存のセメント生産設備や再資源化システムを活用した新規製品の事業化を検討しています。
 今後も社会的課題となっている処理困難物の活用を視野に入れた技術開発を積極的に行い、環境事業を拡大するとともに、循環型社会への貢献を目指します。


<大船渡工場の所在地>   岩手県大船渡市赤崎町字跡浜
21−6
<中継基地の名称及び所在地>   三井埠頭株式会社
  神奈川県川崎市川崎区扇町9番
1号


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