ホームニュースリリース2001年エコセメント販売開始

ニュースリリース


平成13年3月29日

太平洋セメント株式会社

エコセメント販売開始


 太平洋セメント株式会社が三井物産株式会社と共同で千葉県市原市に建設を進めていた世界初のエコセメント工場(市原エコセメント株式会社)がこのたび完成し、本格生産を始めました。製品のエコセメントは当社が4月より需要家へ向け販売を開始いたします。

<エコセメント開発の経緯>
エコセメントの技術は1994年から4年間、通産省(現 経済産業省)の事業として官民共同で研究・開発が進められました。そして1997年、学識経験者、通産省、厚生省、建設省(いずれも当時)から構成される生産技術委員会において、有害物質排出抑制技術、セメントの製造技術、安全性などさまざまな角度から検討が行われ、製造技術が確立されました。

<千葉県の取り組み>
一方、千葉県では毎年約24万トンの焼却灰が埋め立て処分され、最終処分量の削減が大きな課題となる中、1998年「エコタウンプランの基本構想」がまとめられました。 
エコセメント施設は千葉県ごみ処理広域化計画の中の「ダイオキシン類排出量・最終処分量の削減に向けた取り組み」のひとつとして位置付けられることとなりました。

<プラントの建設>
こうした中、当社は千葉県内で発生する一般廃棄物(都市ごみ焼却灰等)と産業廃棄物(汚泥等)をセメントとして再資源化することを目的として、1998年12月、三井物産㈱と共同で市原エコセメント㈱を設立。1999年3月にはプラント施設の建設に着手いたしました。今年2月には都市ごみ焼却灰の受け入れを開始し、試運転を続けております。

<用途・販売先>
市原エコセメントでは千葉県の各市町村から年間約6万トンの焼却灰を受け入れ、これを主原料として約11万トンのエコセメントを生産する計画です。
太平洋セメントはエコセメント販売についてコンクリート製品メーカー向けを主体とし、一部固化材向け等幅広い販売を行う予定にしています。用途分野としては、インターロッキングブロック、景観製品などの他、千葉県コンクリート製品共同組合等がエコセメントの購入を検討しています。
また、国土交通省関東地方整備局千葉国道工事事務所管内においてエコセメントを用いたコンクリート製品の実施工が予定されています。


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