PreSLump AI®の開発
生コンクリートの練混ぜの様子をAIが解析し、リアルタイムでスランプ値を予測する最新のDX技術です。
はじめに
担い手不足や働き方改革といった課題解決に向けて、建設業界では生産性向上に向けたデジタル技術の導入を推進しています。当社においても、AIやセンサ等の先進技術を活用した開発に取り組んでおり、その一つとして、「PreSLump AI®」を開発しました。PreSLump AI®は、コンクリートのスランプをリアルタイムで予測する技術であり、コンクリート品質の安定化や試験の省力化に寄与します。
- 「PreSLump AI®」は太平洋セメント株式会社の登録商標です。
概要と特長
- 画像処理によるパターン認識など様々な分野で応用される技術。
ニューラルネットワークとは、脳神経系の情報伝達機構を参考に提案された数学モデルで、パターン認識等様々な分野に応用されています。これに大量の画像データを学習させることで、画像の特徴量から分類や回帰を行うことでAIを構築します。
事例・適用例
PreSLump AI®では、解析カメラ、AIスランプ予測システムPC、文字合成機、スランプ入力タブレットを新規に設置します。
解析カメラ:既存の監視カメラに加え、ミキサの中が撮影できる位置に設置します。
AIスランプ予測システムPC:構築したAIを実装します。
文字合成機:予測したスランプ値を、監視モニタに合成して表示します。
スランプ入力タブレット:スランプ試験の結果を入力することで、AIの構築に必要なデータの収集が完了します。
展望
実証
複数の生コンクリート工場およびコンクリート製品工場で実施した実証試験の結果を図に示します。実測スランプ値とPreSLump AI®による予測スランプ値は良く一致します。また、スランプの小さい硬練りコンクリートから高流動コンクリートまで、多様なコンクリートに対応できます。
今後の展望
コンクリート製造現場の担い手不足が深刻化する中、生産性向上を目的とする新たな技術開発が活発に行われています。当社は、今後もコンクリートの製造および施工に貢献する新技術の開発を進めて参ります。
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