リンは全ての生物にとって必要不可欠な元素のひとつであり、骨格を形成する骨や生物の遺伝情報を担うDNAの主要成分です。また、リンは植物の三大栄養素(窒素、リン酸、カリウム)の一つでもあり、もしリンが無くなれば食料が生産できず、生命活動を維持することができません。
しかしながら、近年、世界的な人口増加やバイオ燃料の推進による食物生産量の増加に伴いリンの消費量も増加傾向にあり、近い未来、高品質のリン鉱石が枯渇すると予想されています。
このような状況の中、我が国はリン鉱石を保有しておらず、必要なリン資源をほぼ全て輸入に頼っているため、リン資源の安定確保に対する懸念が年々高まりつつあります。一方、リン鉱石輸入量の4〜5割に相当するリンが下水道に流入していますが、回収・再資源化されるリンは、その1割程度です。
そこで、太平洋セメントは小野田化学工業株式会社と共同で排水からリンを回収し、かつ肥料として再利用可能な資材として「リントル®※」を開発しました。「リントル®」は将来に亘るリン資源の持続的利用に貢献できる資材です。


