カラハリドライとは
商品の品質保証と
物流コストの低減を
お手伝いする高性能乾燥剤
カラハリドライは大手総合物流会社の評価を受けて開発した、吸湿性・保水性の良い多孔質材料と塩化カルシウムを複合化し、化学的・物理的吸湿性を相乗的に応用した高性能の乾燥剤です。
製品特長
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3倍以上の吸湿性能
シリカゲルに比べ広い温湿度領域で強力な吸湿性能を発揮します。
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持続性
長期間の吸湿能力を発揮します。
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経済的
少量で効果的に性能を発揮するので経済的です。
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固形化
吸湿が進むと適度な強度で固化するので性状の変化が判別できます。
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腐食性対策
吸湿した水分は外には漏れにくい包装材料を使用しています。
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安全性の高い材料を使用
有害物質等の毒性の強い材料は使用しておりません。
吸湿性能


(注)データはJIS Z0701に準じ弊社にて測定した結果です。
吸湿性能
- 高吸湿性の乾燥剤ですので開封後の保管時は特に密室状態を保ってください。
- 金属とカラハリドライを直接接触させてご使用されますと、接触面に錆を生じる場合があります。
- 吸湿率90%前後で一旦適度な強さで固くなりますが、更に吸湿が高まると、次第に柔らかなつきたての餅状(吸湿率150%以上になるとその状態がはじまる)に変化します。この状態でご使用いただくことは可能ですが、吸湿スピードとの兼ね合いよりお取替えをお奨めします。
- 紐でしばるような無理な固定をされますと、袋が破け内容物が外に出る恐れがあります。

製品のご紹介
製品一覧
※すべての製品に 紐付きタイプ・紐なしタイプ があります。
カラハリドライ 用途
- 海上コンテナなど容器内の吸湿、防湿、結露防止
- 精密機器、電子部品などの防湿、防錆包装
- その他、調湿、吸湿、防湿、結露防止など
カラハリドライ 形態
商品単位
■標準袋 40g・50g・100g・150g・200g・500g
■小 袋 3g・5g・10g・20g・30g
(包装袋は、遮水性透湿シートを用いています。)
(その他ご希望がございましたらご相談ください。)
販売単位(荷姿)
■18L缶詰め(重量6~8Kg)
■ダンボール箱詰め(重量10Kg)
(その他ご希望がございましたらご相談ください。)

技術資料
吸湿特性
吸湿のメカニズム
吸湿作用には化学的なものと物理的なものがあります。
カラハリドライは、これら両方の作用を組み合わせて用いております。)
化学的な吸湿作用について
カラハリドライにおける化学的な吸湿作用は塩化カルシウムの吸湿作用によるものです。塩化カルシウムは、まず下式のように六つの結晶水を取り込んで六水塩となります。
CaCl2+6H20→ CaCl2・6H20
この六水塩は取り込んだ結晶水に溶けて飽和水溶液となり、さらにこの飽和水溶液は雰囲気水蒸気圧と平衡に達するまで、吸湿し続けて稀薄な溶液となります。これが塩化カルシウムの吸湿作用であり、こうした吸湿機構ゆえに、かなり大きな吸湿量が期待できます。

物理的な吸湿作用について
カラハリドライにおける物理的な吸湿作用は多孔質無機材料が持つ吸着作用によるものです。この無機材料は、繊維状の多孔質結晶をしており、さらにその繊維状結晶が複雑に絡み合った構造をしており、この細孔と繊維の絡みによる層間(繊維間)の両方に多量の水を吸着、保持します。このようにこの無機材料は形状に由来し、吸着能力を決める大きな要因である比表面積が大きくその上吸着面が粒子内部に多数存在するという特異な構造と相まって、優れた吸着特性を示します。
カラハリドライの吸湿機構を簡単に言いますと、塩化カルシウムにより吸湿した水分(潮解液)を多孔質無機材料により安定的に保持すると説明できます。このようにカラハリドライは先に説明いたしました化学的および物理的、両方の吸湿作用を巧みに利用しています。
包装紙
カラハリドライは、多孔質フィルムと不織布をラミネートした遮水性透湿性シートを使用し、包装しております。
この包装乾燥剤(内容量100g 使用前)を用いて、JIS Z0701の試験方法4ー8に準拠した方法で落下強度試験を行いました。
その結果、この袋(製品)は落下回数50回の試験後も内容物の外部への漏れが認められるような破袋はなく、皆様にはカラハリドライは安心してご使用いただけるものと考えております。
安全性
カラハリドライの原料の一つである塩化カルシウムは昭和32年に食品衛生法の一部改正により食品添加物公定書にその成分規格が定められ、食品添加物に指定されたほど安全性の高い物質であり、豆腐製造時の苦汁(にがり)の代用にもされているものです。
また多孔質無機材料は、古くからたばこのフィルターや石鹸等にも用いられている安全性の高い材料です。
このように、これらの構成物質により判断しても、カラハリドライは安全性が高く、万一口に入っても有害な毒性による心配はありません。
お問い合わせ
太平洋セメント株式会社 本社 環境事業部アクア事業グループ
〒112-8503 東京都文京区小石川1-1-1 文京ガーデン ゲートタワー
Tel03-5801-0404