Staff Interview従業員の声

C.S

工場のダイナミックな設備を管理。
仲間と知恵を出し合い、アイデアを生かして、
コスト削減や社会の廃棄物低減に貢献できます。

生産管理

C.S

熊谷工場 製造部製造課
工学部 バイオ化学工学専攻修了
2014年入社

Q.1/7

どんな就職活動を
行いましたか?

大学院では界面化学を専門とした研究室に所属しており、これまでにない食品や化粧品などの開発につなげる研究を行なっていました。わたしが取り組んでいたのは、人のカラダに栄養素を効率よく取り入れるための研究です。学生時代はミクロの世界を追求していましたが、社会人になったら正反対の職種に憧れるようになって、スケールの大きな仕事に関わりたいという漠然とした考えがありました。

Q.2/7

当社への
入社動機は?

就職活動の軸が決まっていたので、研究室の教授から太平洋セメントを紹介され、企業研究をしていくうちに「ここしかない!」という想いが強くなりました。まずは、セメント業界大手という圧倒的な規模感。日本屈指のセメント工場、年間数百万トンもの生産量…仕事のスケールと同じくらい大きなやりがいを味わえると思ったからです。
さらに、廃棄物処理の取り組みにも興味を持ちました。わたしは岩手の自然に囲まれた土地で育ったので、大量の廃棄物をセメントの原料や燃料へリサイクルしていることに惹かれました。最先端の技術でCO2削減にも貢献していることを知って、「もしご縁があったら、リサイクル処理に携わりたい!」という気持ちも芽生えました。また、当社の研究所や工場で大学のOBが活躍していることも、志望の一つのきっかけとなりました。

Q.3/7

現在の仕事(職種)について
教えてください。

セメント製造プロセスは3つに分けられます。1つ目がセメント原料を粉砕する原料工程。2つ目が粉砕された原料を高温で熱し、中間生成物であるクリンカを作る焼成工程。3つ目がクリンカに石膏を添加して粉砕する仕上工程です。また、その他に各種原燃料の受入の担当者や燃料リサイクル担当などがいます。
わたしが担当している「燃料リサイクル」では、設備の運転状況を日々確認して必要があれば電気や設備の専門家とコンタクトを取っています。入社6年目より本社や各部署と連携し、数年後に年間1万トンの廃棄物を受け入れ可能な設備をつくる計画にも携わっています。
セメントを製造すると大量のCO2が排出されるため、石炭使用量の大幅な削減を目指しています。熊谷工場では、石炭の代替燃料として廃プラスチック、廃油、タイヤ、肉骨粉などを使用。近隣の廃棄物工場から運び込まれており、処理費を頂いて受け入れています。廃棄物は1450度の高熱で加熱されるためダイオキシンの発生を抑えています。焼却灰はセメントの原料に活用されるため二次廃棄物も発生せず、循環型社会を実現しているのです。廃棄物の法規制整備によって受入量は年々増加。熊谷工場ではセメントを製造するために約70%の石炭と約30%の廃棄物を燃料として使用しており、さらなる石炭使用削減を強化しています。

Q.4/7

この仕事で大切に
していることは何ですか?

廃棄物の処理は原価に大きく寄与するため、少しでも多く処理できるよう心がけてコスト削減と社会の廃棄物低減に貢献しています。あとは、人とのコミュニケーションを大切にしています。工場が安定して稼働するには、「受け入れ担当」や「キルン(回転窯)担当」といった工場の従業員だけではなく、本社や支店、協力会社のサポートが必要不可欠となるため、いろんな人たちに支えられていることに感謝しています。

Q.5/7

心に残っているエピソードを
教えてください。

入社6年目の頃、窯尻リサイクルベルトコンベアの詰りが頻発し、リサイクル処理に支障をきたしたことが、今も忘れられません。受け入れた廃棄物の塩素濃度を下げるために水洗いしたのですが、そのせいで設備に付着していたのです。詰りが増えるとリサイクル処理が滞って1ヶ月で損失が数千万円単位になってしまいます。入念な準備をして現場へ足を運んでようやく原因を追及しました。
そこから関係者全員で知恵を絞って対策を講じました。設備の一部の材質や構造を見直した結果、詰まりはほとんどなくなりました。思い入れの深い出来事となりましたが、一つひとつの行動に意味があって、現場の経験を通してデータの裏側にある現実をイメージできるようになりました。

Q.6/7

働いてみて感じる当社の
社風・らしさとは何でしょう?

いいアイデアであれば、若い社員の意見も取り入れる風通しの良い社風があること。入社4年目に年間3千トンの廃棄物を受け入れ可能な設備をつくる計画を前任者に任されましたが、当初のプランは処理能力が足りないため改善案を考えることになりました。工場の関係者たちと相談し、使用していない設備の一部をリニューアルするよう上司に提案しました。その2日後、大きな会議で打ち合わせをすることになって資料の作成も任されました。アイデア次第ではすぐに実現されるため、仕事のしやすさを実感しています。

Q.7/7

これからチャレンジして
みたいことは?

つい先日より、製造部のメインとなるキルン担当を任されています。ずっと憧れていたポジションなのでスキルアップに励みたいと考えています。もっと廃棄物処理の知見を広げて、工場全体を見渡せる存在になりたいです。