Staff Interview従業員の声

K.S

機械設備のプロフェッショナルを目指す。
社内外とのコミュニケーションを大事にし、
頼られるエンジニアになりたいと考えています。

設備技術(機械)

K.S

熊谷工場 設備部 機械課
工学研究科 機械知能工学修了
2003年入社

Q.1/7

どんな就職活動を
行いましたか?

学生時代は材料力学の研究室で、金属疲労の研究をしていました。機械の寿命評価をするうえで根幹となるテーマです。そうしたこともあって、就職活動時には、プラントの設計から完成、更に運転管理まで全ての工程に携わることのできるプラントエンジニアリングに興味を持つようになりました。自分で調べたり教授の話を聞くなどして、その分野で仕事のできる会社、なかでも化学メーカーに絞り、活動しました。

Q.2/7

当社への
入社動機は?

キルン、プレヒーターなどの大きな設備からベルトコンベヤなどの輸送機のような比較的シンプルな機械まで数多くの設備があり、少数精鋭で一手に仕事を任されるところに魅力を感じました。また、廃棄物を積極的に原燃料として受入処理し、社会に貢献しているところが他の会社には無い魅力でした。

Q.3/7

現在の仕事(職種)について
教えてください。

工場のセメント製造工程は複数に分かれています。まず原料受入工程があり、原料工程、焼成工程、仕上工程、出荷工程と続きます。また、工場設備の管理部門は運転部門である製造部と設備管理部門である設備部があり、設備部の中に機械と電気の担当課が置かれています。私は熊谷工場の機械課に所属し、現在、原料工程の担当しています。
具体的な仕事は大きく分けて、設備のメンテナンス(点検、整備、修理)と、設備投資工事(更新、改造、新設等の工事計画立案、設計、工事手配・管理)の2つです。これらは3つの時間軸があります。
まず、「定修(ていしゅう)」と呼ばれる定期修理。熊谷工場では年に2回、9月と3月の半ばから、それぞれ約1カ月間生産設備を停止し、定修でメンテナンスを行います。定修が終わりひと月ほどすると、次の定修の準備に取り掛かります。現場の運転部門と打ち合わせをし、次にどういう修理が必要かをリストアップ、必要な部品購入や協力業者さんへ修理作業の発注を行います。機器台数は多く、3カ月ほどかけて次回の定修に備えます。
2つ目は設備投資工事についてです。おおよそ10月に次年度の投資工事計画の立案に取り掛かります。2月ごろに各計画案件の実行可否が決定し、1年かけて工事を進めていきます。1人あたり、年に5~6件、こうした案件に取り組んでいます。
3つ目は計画的に進めるメンテナンス、設備投資工事以外の、稼働中に発生する突発的な故障対応です。極力短い時間での復旧が求められ、臨機応変な対応が求められます。

Q.4/7

この仕事で大切に
していることは何ですか?

日頃から他部署(特に現場の方)や協力業者の方と、十分なコミュニケーションを図ることです。以前に一度、現場の方の意見をよく聞かずに、自分の考えで設備をつくったことがありました。機械としては問題なく動いたのですが、メンテナンスへの配慮が十分ではなかったため、現場の方の評判がよくありませんでした。このとき、現場とのコミュニケーションがいかに大切かを身をもって学びました。
また、工場は品質と生産数量の目標達成が求められ、24時間稼働する工場をいかに止めないようにするかが重要となります。トラブル発生時には、昼夜を問わず、社外の応援者にも無理なお願いをすることがあります。急遽、修理を行うとなれば、機械内に残った原料等の除去から機械の修理まで、多くの方に仕事を頼まなければなりません。こういうとき、必要となるのが人と人との信頼関係です。それをしっかりつくるため、日々の良好なコミュニケーションが欠かせません。

Q.5/7

心に残っているエピソードを
教えてください。

我々は、数年に1度転勤があり、工場を異動して行きます。前勤務地は大分工場で、赴任期間は4年半でした。大分工場では現場の方と力を合せ、特に設備の改造や改善、修理に力を入れました。たとえば、輸送機に付着した原料を人力で落とすなど、人手に頼らざるを得ない作業を「手作業ロス」といいます。手作業ロスは場内にたくさんあり、即応すべき業務も多いため、なかなか改善が進みません。現場の方の話をよく聞いて、少しでもなくせるよう、努力しました。
大分工場から熊谷工場に異動が決まったとき、現場の方に送別会を開いて頂きましたが、その参加人数に驚きました。工場は24時間運転しているため現場は3交替ですが、そのとき出社の方を除き、全員が参加してくれていたのです。また「この工場のためにいろいろとありがとう、こんなに頑張ってくれた担当はいないよ」と多くの方に声を掛けていただきました。忙しく大変な4年半でしたが、最後に最高のご褒美をいただきました。

Q.6/7

働いてみて感じる当社の
社風・らしさとは何でしょう?

若手にも多くの担当業務を任せられます。新入社員の場合は難易度が下がるでしょうが、経験者と同じように工程担当を任せられ、設備投資工事も何件か任せられます。若手にも担当業務を任せ、そのかわり先輩のサポートを得ながら仕事を覚えてもらうというかたちです。特に新入社員には「ブラザー」という教育係の先輩が付き、仕事の進め方を一から教えてくれます。先輩は一度、ブラザーとなった後輩のことを別々の勤務地となったとしてもずっと気に掛けてくれるなど、家庭的で温かい雰囲気があります。

Q.7/7

これからチャレンジして
みたいことは?

上磯工場、大分工場、熊谷工場と3つの工場を経験し、さまざまな工程を担当してきました。しかし、セメント工場にはセメント製造工程以外の多くの設備があります。原燃料として使用するリサイクル品の処理設備や、工場の電力をまかなう発電設備など、まだ経験の少ない分野があります。将来的には、マネージャーとして活躍したいと考えています。これから先、まだ担当していない設備にも携わり、新たな知識や経験を重ね、セメント工場全体が分かるようになりたいと考えています。