研究開発本部 研究開発推進部 研究推進グループ 当銘 葵さん|診断結果:フライアッシュセメント
この連載では、自分の性格をセメントにたとえて知ることができる「セメント診断」の結果をもとに、働くうえで大切にしていることや、太平洋セメントでの仕事のやりがい、そして社員一人ひとりの「セメント愛」に迫ります。
今回登場するのは、研究開発本部 研究開発推進部 研究推進グループの 当銘 葵(とうめ・あおい)さんです。大学時代からセメントを専門的に学び、2017年に研究職として太平洋セメントに入社。現在は研究開発を円滑に進めるためのサポート業務や研究開発部門の情報発信に携わっています。日々業務をまっとうしながらも、一児の母でもあるという当銘さん。仕事と育児を両立しながら、やるべきことをひとつずつ整理して、周囲と連携しながら前に進めていく姿が印象的です。
そんな当銘さんの診断結果は、器用で天才肌と言われる「フライアッシュセメント」。柔軟で汎用性が高く、調和を生み出すのが得意な性格は、ふだんのお仕事の中でどのように発揮されているのでしょうか。セメント診断を入り口に始まったインタビューで語られたのは、学生時代からセメントに向き合ってきた当銘さんならではの深いセメント愛でした。
ナンバー1でオンリー1、
学生時代からずっと虜
/ ワタシのセメント気質
フライアッシュセメント
去り際が美しい、
マルチタスクの神
キャラクターの特徴
柔軟で汎用性が高い。賢くてスマート。イメージカラー:黒
フライアッシュセメントのあなたは・・
なんでもそつなくこなせる天才肌。あなたの強みはなんといっても器用さにあるでしょう。勉強や運動、仕事、何をやってもいい感じに仕上げてしまう万能タイプではありませんか? その才能は万国共通。外資系企業や海外赴任など、海外にまつわる仕事に携わる人も多いです。そして人と人との間に立って入る調整役としての才能もあるため、交渉人や仲人としても活躍できる人も多いのがこのタイプの特徴。周りを見て困っている人がいれば、すっと横から手を差し伸べる。クールな側面も持ちあわせています。しかしもともと控えめな性格のせいか、地味だと思われてしまうことも。あなたのように自然と「調和」を生み出す力は、そう多くの人が持ち合わせているわけではありません。ぜひ自信を持ってください。
フライアッシュセメントとは
石炭火力発電所で発生するフライアッシュ(石炭灰)を混合したセメント。フライアッシュを混ぜることで、使用するうちに強度が増す性質が生まれる。日本国内で発電所の建設に使用されるほか、海外にも活躍の場を広げている。
Q. セメント診断の結果はどうでしたか?
会社のみんなでやりましたよ!「セメント診断」。最初に診断結果を見たときは、正直、恐れ多いと思いました。「マルチタスクの神」「賢くてスマート」「クールで天才肌」って書いてあったので......(笑)。同僚や先輩には「ぴったりだね」なんて言ってもらいましたけど、自分ではよくわからないです。でも「調和」という言葉は、研究職のみなさんの間に立つ今の仕事にも通じますし、フライアッシュセメントをよく表していると思います。
そもそも「フライアッシュ」とは、発電所で石炭を燃やした際に出てくる石炭灰の中でも、集塵機で回収されるような細かくて軽い石炭灰のこと。発電の工程で生まれる副産物なんです。これを有効活用し、セメントに混ぜ込んだものがフライアッシュセメントで、普通ポルトランドセメントと比較して長い時間をかけて強度が増していくという特徴があります。普通ポルトランドセメントのほうが初期の強度は高いんですけど、時間が経つにつれてだんだん強度が上がっていくんですよ。なのでフライアッシュセメントは、ダムや大型ビルといった長期的な耐久性が求められる大規模な建物に使用されているんです。
一見関係のなさそうな"灰"が、セメントと調和することで性質を整えてくれる。まさに、「調和」はフライアッシュセメントらしい表現ですよね。
Q. ふだんのお仕事の内容を教えてください。
入社してから3年間はコンクリートそのものの研究に携わっていたのですが、2021年に研究推進グループへ異動となり、今は研究開発を円滑に進めるためのサポート業務や研究開発部門の情報発信に携わっています。
研究だけをしていたころと比べると、会社全体のことを俯瞰して見ることができるようになったと思います。とくに、仕事をするうえで「セメントの研究開発に対して、社会がなにを求めているのか」という点を意識するようになりました。また、新入社員向けの研修や研究部門内での会議調整も多いので、そういう意味でも「調和」を大切にするフライアッシュセメントはしっくりきましたね。

Q. 「こういうふうになりたい!」と思うセメントはありますか?
「高炉セメント」みたいな、コツコツと取り組む持久力や忍耐力がほしいですね。ひとつのことを突き詰めていく職人のような性質に憧れます。社内には、そういうプロフェッショナルがたくさんいるんです。たとえば、私がいる部署には「化学に関することはこの人に聞けばOK」という人がいて。ここぞというときに頼りにされて、課題解決能力が高い人のことをうらやましいと思うときがあります。
あとは、「普通ポルトランドセメント」の汎用性にも憧れます。欲張りですね(笑)。

Q. セメントのどういうところが好きですか?
私は、建設材料ではセメントがNo.1だと思っているんです。水と混ぜるだけで固まるという性質はとてもユニークですし、かと言ってすぐに固まるわけじゃなく、自由が利く時間があるので、すごい汎用性が高いんですよね。断言しちゃいますけど、セメントの代わりとなる素材はないです!
それに、フライアッシュや高炉スラグ*などの混合材を調合するなど、原料を調整することで強度や性質をコントロールできる点も好きです。コンクリートも固まったり強度が増したりするまでにかかる時間を、用途に合わせて調整できるところも魅力的ですね。
*高炉スラグ......鉄を作る際に高炉から発生する副産物で、「高炉セメント」の原料となる。
一方で、まだ私たちの仕事が知られていないなと思う瞬間もあります。地元の友人に会ったときに「建築関係の仕事でしょ?」と言われて、うまく答えられなかったことも......。だから、セメントの魅力をもっと広く伝えていきたいです。
余談ですが、昨年の帰郷の際に利用した羽田空港に当社の広告が掲出されていて、2歳の息子に「あれがお母さんの働く会社だよ」って見せたことがあります。息子は広告に写っている上白石萌音さんを指さして「お母さんのお友だち?」って聞いてましたね(笑)。ただ、世間一般の方々にセメントや私たちの仕事について知ってもらう機会が増えていると思うと、うれしかったです。
Q. ふだん、どうやってセメントのことを勉強していますか?
大学では土木工学を専攻し、セメントが硬化していく過程をずっと観察していました。父がゼネコンに勤めていて「トンネルをつくっているんだぞ」って聞かされて育ったこともあり、自分も将来なにか大きなものをつくることに関わりたいと思っていたんです。
大学院のときもずっと研究材料としてセメントを使用していました。水を加えるだけで固まっていくのに、その配合や条件で"固まり方"や強度の出方が変わる。その変化を観察して、なぜそうなるのかを考えるのが純粋におもしろかったんです。だから、そのまま研究が続けられる太平洋セメントに就職を決めました。
入社当初は研究職として、先輩に教わりながらコンクリートの配合設計や試験方法などをひとつずつ覚えていきました。わからないことだらけで、毎日が勉強でした。その後、異動した現在の部署では、自社の取り組みをお客さまに紹介する機会も多くなったので、今はセメントの勉強というよりも、魅力や価値を伝える情報発信の仕方を学んでいるところです。セメントのことをぜんぜん知らない方にもわかりやすく伝えることを強く意識していますね。

Q. お仕事でやりがいを感じる瞬間は?
お客さまに当社の取り組みについてご説明したあと、「すごいね」と言っていただけたり、質問に対してきちんとお答えできたりしたときにうれしさを感じます。
でも実は、今所属している研究推進グループに配属されたばかりのころは不安も感じていて。当時はマネジメント部門に若手従業員が配属されることが珍しく、「私でいいんだろうか?」と思うこともあったんですよね。
ただ、その異動があったおかげで、研究職としてひとつの道を極めていく人もいれば、いろんなことに触れて仕事を広げていく人もいるってことに気づけました。私は後者の道に進めるんだなって思ったら、今の仕事にやりがいを感じるようになっていましたね。
Q. 太平洋セメントの魅力とは?
セメントって身近にあるじゃないですか。建物の外壁や床、マンションの階段、公園のベンチや縁石みたいな、日常の風景の中にも使われているところはたくさんありますし、インフラを構成する構造物にも使用されていて目にしない日のほうが少ないですよね。それをつくっているのが当社だと思うと、なんだか誇らしげな気持ちになるんです。
羽田空港に当社が関わった滑走路があると知ったときには、自分が乗る飛行機のCAさんに「今日はどこの滑走路を使いますか?」って聞いちゃうほど、当社がつくるセメントの魅力に取りつかれています(笑)。
あと個人的には、社内の福利厚生が充実していることもアピールしたいです! 私自身も現在子育て中で、フレックス制度を利用しています。息子のお迎えに行けるように、本来の就業時間を30分前倒ししてフルタイムで働いているのですが、子育てと仕事が両立できるように柔軟に対応してもらえる会社で、ありがたいなと感じています。
私自身、こうして働き続けられているのは会社の制度や周りのサポートがあってこそなので、その分、仕事でちゃんと返していきたいという気持ちもあります。子育てしながら働くって、正直きれいごとだけじゃないんですけど、それでも研究開発に関わり続けたい。今の立場で経験を積んで、私自身も成長しながら、仕事と育児を両立する後輩たちに対しても、前に進めるような"道"をつくっていこうと思っています。
