廃棄物をセメント原料や燃料に活用し、
循環型社会の実現に向け歩み続けています。
地球の天然資源には限りがあります。大切な地球資源消費の抑制と環境負荷の低減は、いま何よりも重要な課題となっています。太平洋セメントでは、生活系から産業系までの廃棄物をセメント原料や燃料に活用。これまでセメント製造で培ってきた様々な技術を投入した環境事業に取り組むことで、資源循環型社会の構築に貢献しています。
Point01
私たちの暮らしから出る廃棄物を活用
~都市ごみをセメント原料などに~
1,450℃もの高温焼成で製造されるセメント。そのノウハウを用いれば殆どの廃棄物を無害化してリサイクルできます。循環型社会を実現するために、太平洋セメントではあらゆる廃棄物のリサイクルを推進、多くの実績をあげています。
都市ごみ焼却灰を主原料とする「エコセメント」はゼロエミッションのシンボル的製品。埋立処分場へ運び込まれる焼却灰の大幅な減量に役立ちます。また都市ごみ焼却灰を脱塩処理し、セメント資源化する焼却残さ資源化システム、ロータリーキルンと発酵技術を利用して生ごみを資源化するAKシステムなど、環境リサイクル技術の開発と事業化に取り組んでいます。
Point02
電力・鉄鋼業を側面から支える
~各産業と協力してリサイクル~
石炭火力発電所に石灰石を原料とした排煙脱硫材を納入し、排ガスの環境規制に貢献しています。併せて、排煙脱硫後に発生する石膏をセメント原料として引き取っています。また、発電所から大量に排出される石炭灰をセメント原料としてリサイクルするとともに、各種土木用途にも有効活用しています。他にも、製鉄所で発生するスラグをはじめとする鉱さい等もセメント資源化するなど産業間リサイクルの促進に貢献しています。
Point03
多岐にわたるリサイクル技術を水資源へ
地球上の生物にとって欠かせない水資源は、人口の伸びとともに汚染が拡大しています。多様な廃棄物を資源化してきた実績をベースに、従来のセメント資源化システムだけでなく、「水」をテーマとした新規事業に取り組んでいます。閉鎖性水域(池 、干潟など)や養殖場等の水質浄化をはじめとした廃棄物処理の枠を超えた環境負荷の低減に貢献しています。
Point04
あらゆる廃棄物のリサイクルを推進
循環型社会を実現する。そのためには世の中に存在するあらゆるものをリサイクルできるシステムが必要です。私たちの生活から排出される都市ごみや、産業界からは廃タイヤ、廃プラ、製紙スラッジ、鋳物廃砂、自治体からは浄水発生土、下水汚泥、浚渫汚泥など、従来は処理の難しかったものを資源として活用しています。特に東 日本大震災や熊本地震をはじめとする災害廃棄物処理にも積極的に取り組んでおり、復興支援にも大きく貢献しています。