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ニュースリリース


平成12年10月12日

太平洋セメント株式会社

インターネットによる廃棄物処理サービス照会システム


 太平洋セメント株式会社はインターネット上に産業廃棄物の処理委託についての照会システム 「エミッション ケアシステム」(ECS)を新たに構築し、10月よりサービスを開始いたしました。

 当社では関係会社も含めた全国13の工場で、22業種190社に及ぶ廃棄物排出事業者との取り引きがありますが、その取り扱い処理量は99年度実績で620万トンにも及んでいます。
 しかし、セメント工場におけるリサイクル技術の開発も急速に進んだ結果、より多くの廃棄物を燃料、あるいは原料として活用することが可能となっています。そこで顧客との接触の機会を拡大することであらたな需要を掘り起こすことができるのではないか、との判断からこの「エミッションケアシステム」を開発・構築いたしました。
 このECSではまず、廃棄物の排出事業者に当社ホームページ上のメールフォームに処理を委託する廃棄物の種類、性状、数量、希望処理委託料などの基本情報を入力しメールを送信していただきます。当社ではこれらの情報を元にセメント工場での再資源化の可能性について診断した上でただちに返信します。初期診断の結果、再資源化が可能性であれば従来同様マンツーマンによる排出事業者との面談により、最適な運搬方法、処理施設等、具体的な処理方式を提案します。
 当社には現在、年間約300件の廃棄物処理に関する問い合わせがありますが、このECSの導入により年間1000件程度にまで拡大できるものと期待しております。また、3週間から1ヵ月を要していた初期診断が1週間程度に短縮され、顧客サービスの一層の向上が実現します。
 さらに、このシステムでは基本情報に加えて診断の進捗状況をデータベース化するなどナレッジマネジメントの手法を取り入れ、大幅な業務の効率化を目指しています。
 なお、将来的には当社セメント工場での処理だけでなく、他の産業あるいは他の廃棄物処理事業者と連携し、ネット上に仮想的な総合廃棄物処理企業を構築することで処理サービスの対象品目を拡大することを検討しています。

また、このシステムは「ビジネスモデル」として特許出願済みです。


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