ニュースリリース
平成12年10月30日 太平洋セメント株式会社 バングラデシュのベンガルタイガーセメント社に資本参加 太平洋セメント株式会社は、バングラデシュの首都ダッカ市郊外に新鋭のクリンカ粉砕プラントを建設中であるベンガルタイガーセメント社(以下BTCL)に、アジア地域の統括持株会社である太平洋シンガポール社を通じて資本参加することに合意しました。 セメントの主原料である石灰石資源の賦存地域が、インドとの国境北部のみに偏在するバングラデシュは、現在自国で消費するセメントの大半を輸入品に依存しています。インフラ整備は途上段階にあり、ダム、道路、堤防、橋梁、また都市部の住宅建設等を中心としたセメント需要は、今後中・長期的に急速な伸びが予想される有望市場です。 こうしたなか、同国政府は最終製品であるセメント輸入を減らす一方、半製品のクリンカ輸入を増やし、これを粉砕して自国生産品と位置づける産業振興策を掲げ、クリンカ輸入にかかる関税の優遇措置を打ち出しています。 また、同国の成長性に着目して、ホルダーバンク、ラファージュ、セメックスといった欧米セメントメジャーの進出がここ数年活発化しています。 弊社にとっても、同国での市場地位確立は、今後のアジア戦略上急務かつ不可欠であり、かねてより参入の機会を模索していました。 BTCLへの資本参加により、バングラデシュにおいても確固たる生産・販売拠点が整備され、環太平洋エリアを中心とした太平洋セメントの販売ネットワークは、さらに充実します。 <ベンガルタイガーセメント社の概要>
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