ニュースリリース
平成13年6月29日 太平洋セメント株式会社 糸魚川発電所で 太平洋セメント株式会社は、7月1日より糸魚川発電所(新潟県糸魚川市)から東北電力株式会社に向け電力卸供給を開始いたします。 <IPP参入の経緯> 弊社では、1995年4月の電気事業法改正に伴い電力会社への電力卸供給制度が新設されたことを受け、IPP(Independent Power Producer)参入を検討いたしました。その結果、過去半世紀以上にわたり廃熱発電を含め自家発電を行っており発電技術の蓄積がなされていること、発電に伴う石炭の焼却灰をセメント工場で自家消費できることなどから、十分に競争力が見込めると判断し参入することといたしました。 糸魚川発電所については、東北電力(株)の1997年度電力卸供給入札の落札候補者に決定し、1998年2月に電力受給契約を締結いたしました。 <糸魚川発電所の概要> 糸魚川発電所は弊社の子会社である明星セメント(株)糸魚川セメント工場に隣接する区域に建設され、運営管理にかかわる業務の一部は明星セメント(株)糸魚川工場に委託します。 糸魚川発電所では、IPP初の石炭焚循環流動層ボイラ(CFB)を採用しています。また明星セメント(株)糸魚川工場のインフラ(港湾荷役設備、岸壁から石炭置場への搬送設備、石炭置場)を共同利用することにより発電コストの低減に努めています。さらに、炉内脱硫用の石灰石をセメント工場より供給し、石炭の焼却灰はセメント原料として再利用することなどにより資源循環型のインダストリアル・クラスタを形成する特徴のあるIPPとなっています。 ・運転開始 :2001年7月1日(15年間) ・契約最大電力:13.4万kW ・供給パターン:ミドル(利用率40%:発電能力に対して年間平均40%の稼働率) <糸魚川発電所の建設工程>
<今後のIPPの予定>
|