ホームニュースリリース2001年無機系複合材料「ダクタル」のサブライセンス契約内容を開示

ニュースリリース


2001年9月3日

太平洋セメント株式会社

無機系複合材料「ダクタル」のサブライセンス契約内容を開示


 太平洋セメント株式会社は、無機系複合材料「ダクタル」について、具体的なプロジェクトを共同で実施するパートナー企業に対しサブライセンス契約の内容を開示いたしました。

 弊社は、2000年度よりフランス3社(ブイーグ社、ラファージュ社、ローディア社)より独占的なライセンス契約を受けた無機系複合材料「ダクタル」(プレミックス=事前混合された粉体、専用繊維、専用混和剤のセット販売)について、ダクタル事業推進室を設け事業化を検討してまいりました。
 既に製造工場は稼動(300t/月)を開始しており、秘密保持契約に基づいたサンプル及び技術情報を国内70社以上に提供しています。また数件の計画中のプロジェクトもあり、土木建築用途を中心に用途開発が着実に進行しています。
 そこで、このたび具体的なプロジェクトを共同で推進するパートナー企業に対して、国内でのダクタル技術再実施のための「サブライセンス契約」の内容を開示することといたしました。既に小沢コンクリート工業株式会社、日本コンクリート工業株式会社及びヨシコン株式会社の3社と契約を締結しており、更に数社との契約交渉を行っています。

<サブライセンス契約概要>
1.許諾内容
 日本国内においてダクタルを使用して製品を製造し、販売する権利
 但し、フランス3社は日本におけるダクタルのライセンス許諾に際して、材料の製造については弊社に独占権を与えているものの、使用用途については非プレストレスト構造とプレストレスト構造に二分して実施許諾しており、前者は弊社に、後者はブイーグ社の関連会社であるVSL-JAPAN社(本社:新宿)にそれぞれ実施許諾しています。従って、太平洋セメントよりダクタルを購入して、プレストレスト構造の製品に使用する場合は、別途VSL-JAPAN社との間にサブライセンス契約を締結する必要があります。

2.イニシャルフィー
 事業形態により異なりますが、製品を製造するメーカー(契約上:プレキャスターと呼ぶ)として契約する場合は、契約締結時に16,000ユーロ(約180万円)のイニシャルフィーの支払いが必要となります(弊社を経由してフランス3社に支払われる)。但し、期間限定の優待期間が設定されており、2003年3月31日までは半額の8,000ユーロとなっています。

3.ロイヤルティ
 ロイヤルティはダクタル販売価格(工場渡し)の5%を半期毎に支払う必要があります。これは弊社を経由してフランス3社に支払われます。

4.契約期間
 ダクタルに関するフランス3社特許の有効期間となっていますが、サブライセンス契約締結後3年間でダクタル製品の販売実績がないと自動解約になるという条件が付けられています。

5.ダクタル施工例
 こちらをご参照ください。


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