平成9年10月2日
合併に関する公正取引委員会への事前相談申し入れについて
秩父小野田株式会社 日本セメント株式会社
今般 秩父小野田株式会社と日本セメント株式会社とは、合併することに合意し、公正取引委員会の定める手続きに従い、事前相談をお願いすることと致しました。
秩父小野田株式会社(明治14年創業の小野田セメント株式会社と大正12年創業の秩父セメント株式会社が平成6年合併)と日本セメント株式会社(明治16年創業)は、創業以来幾多の困難に遭遇しながらも、その規模を拡大し、技術革新や多角化などの企業努力により、独自に事業を発展させてまいりました。
しかしながら、今日のわが国セメント産業は、経済・社会の成熟化に伴う国内需要の減少に直面しています。またアジア全域の需給緩和に伴い、その影響がわが国に及ぶことは必至であり、より一層の国際競争力強化を迫られています。
一方、セメントの安定供給の責務に加え、廃棄物資源の有効活用と適正処理を通じた地球環境保全への貢献など、セメント産業が果たすべき役割に関して、社会・国民からの期待が益々高まっています。
これらの課題と期待に応えるには、セメント事業を安定化するとともに、セメント中心の事業構造を転換する必要があります。そのためには両社の経営資源を結集することが最適であると確信し、併せてわが国の国民経済と、セメント産業ならびにその関連産業の発展に資するものとして、両社は合併の道を選ぶことといたしました。
今後、公正取引委員会と協議を重ね、一日も早くご了承を得られるよう努めてまいります。
長年ご愛顧をいただいておりますお取引先はじめ株主ならびに関係各位の皆様におかれましては、何卒この趣旨をご理解いただき、今後とも一層のご指導とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
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