Staff Interview従業員の声

Y.T

より効率的なセメント生産を目指し、工場の運転を管理。
廃棄物のセメント資源化や
CO2排出量削減にも貢献しています。

生産管理

Y.T

熊谷工場 製造部製造課
総合化学研究科 総合化学専攻修了
2016年入社

Q.1/7

どんな就職活動を
行いましたか?

大学では、X線を使った分析化学の研究をしていました。私たちの生活でどのような物質が使われるのかを調べて、安心安全の暮らしをつくるための研究です。土壌のじゃがいもやレンコンといった食品に含まれる微量のヒ素や鉛を分析し、より簡単に精度の高い検査ができるよう追求していました。就職活動に向き合うなか、ものづくりのメーカーに興味を持つようになりました。はじめは、大学の研究を活かせる総合化学メーカー、食品メーカー、無機材料メーカーなどを探していました。

Q.2/7

当社への
入社動機は?

ものづくりを軸にした業界研究を行い、セメント業界と出会いました。社会インフラを支えて安心安全な街づくりに貢献していること、資源の限られた日本で廃棄物を燃料や原料にしていることなど、セメントについて知れば知るほど関心が高まりました。
数ある企業の中で太平洋セメントを志したのは、業界大手という圧倒的な規模感や海外展開というスケールの大きさに惹かれたから。さらに、最新鋭の技術力で、大量の廃棄物をセメント原料や燃料にリサイクルする取組みにも興味を持ちました。面接を通して生産管理の担当者と話しをする機会があり、仕事の魅力を熱く語っていたことも、志望の大きなきっかけになりました。また、X線を使ってセメントの品質を保っていることを知り、大学の研究がいつか役に立つかもと思いました。

Q.3/7

現在の仕事(職種)について
教えてください。

私が所属する製造課は、運転方法や設備を改善して生産コストを下げる大切な役割を担っています。セメント製造プロセスは3つに分けられます。1つ目がセメント原料を粉砕する原料工程。2つ目が粉砕された原料を高温で熱し、中間生成物であるクリンカを作る焼成工程。3つ目がクリンカに石膏を添加して粉砕する仕上工程です。わたしは焼成工程を担当し、回転窯であるロータリーキルンの運転状況を日々確認し、最適化に向けた調整を日々行っています。工場の心臓部を任されて、大きな責任とやりがいを感じています。
セメントを製造すると大量のCO2が排出されるため、石炭使用量の削減に取り組んでいます。熊谷工場では、石炭の代替燃料として廃プラスチック、廃油、廃タイヤ、廃肉骨粉などを主に関東圏から、処理費を頂いて受け入れています。その量は、セメント製造に使用する燃料の40%に相当します。現在も更なる石炭使用量の削減を目指して、運転方法の改善や設備能力の増強を進めています。

Q.4/7

この仕事で大切に
していることは何ですか?

仕事で大切にしているのは、現場で何が起きているのかをしっかりと捉えて、相手に根拠をもって説明することです。相手に納得してもらい、周りを巻きこんで仕事を進めることが、製造課の本質だと考えています。運転方法や設備の改善についても、まわりの協力がないと成し遂げることはできません。デスクにいてデータを眺めているだけでは分からないことが沢山あるため、こまめに現場を訪れて人とのコミュニケーションを心がけています。工場の従業員にとどまらず、本社や支店、協力会社といった様々な人たちとコミュニケーションをとりアイデアをもらって、より良い工場運営に努めています。

Q.5/7

心に残っているエピソードを
教えてください。

入社2年目で、新型設備を導入するプロジェクトに携わったときのこと。わたしはメーカーとの調整やデータ分析などを担当しました。
新型設備の導入目的は、1時間あたりの生産量を高めること。前例がないうえに海外メーカーの設備を導入するプロジェクトなので、思うような結果が出ず、試行錯誤の連続でした。毎日のようにドイツのメーカーのスーパーバイザーと技術的な議論を交わしていく中で、日本とのビジネスの考え方の違いに驚きました。彼らは自分たちの技術力に絶対的な自信を持っており、こちらの意見と衝突してもなかなか折り合いがつかず、改善のための調整が思うようにいきませんでした。その後、上司や本社の技術部門から助言を受けて仮説を立て、計画を実行することに。データの評価・改善を何度も重ねて、一定の効果を上げることに成功しました。先輩や上司、本社、代理店と協力しながら、会社の成長につながる貴重な経験を積むことができて、自分でも大きな成長を実感しています。

Q.6/7

働いてみて感じる当社の
社風・らしさとは何でしょう?

若い従業員でも大きな仕事を任され、いいアイデアを積極的に取り入れるという、風通しの良さを感じています。当社では若手の仕事全般をサポートしてくれる先輩を「ブラザー/シスター」と呼んでいますが、こうした先輩から仕事や社会人マナーまで一通り学ぶことができる点が充実しており、いつも自分のことのようにサポートしてくれました、分からないことはいつでも聞きやすかったです。現在、わたしは中堅社員として後輩のブラザーを任されています。後輩たちが話しやすいよう耳を傾けて、一人ひとりにしっかりと向き合っています。

Q.7/7

これからチャレンジして
みたいことは?

まずは目の前にある任された仕事に全力を注ぎたいと考えています。現在熊谷工場では、燃料系の廃棄物処理の拡大を計画しています。わたしは主担当を任されていて、プロジェクトを成功させるために準備を進めているところです。新しい設備を導入することで、生産コスト低減とCO2の排出量削減に貢献します。課題が山積みだからこそ、やりがいも大きいですし、社会的な意義も大きいと感じています。技術者として経験を積み、さらなるスキルアップに励みます。