Staff Interview従業員の声

T.Y

「安定供給」と「コスト低減」を使命に
セメント製造に欠かせない原燃料を
調達しています。

資材調達

T.Y

資材部原燃料グループ
学芸学部 英文学科卒
2019年入社

Q.1/8

どんな就職活動を
行いましたか?

就職活動を始めるにあたり、同じ働くのであれば、やりがいを感じながら楽しく働きたいという思いから、「社会に貢献する大きな仕事がしたい」「グローバルに活躍できる会社で働きたい」と考えました。検討したのは、素材・機械・製薬メーカーなど。国内外問わず、多くの人々の暮らしを支えるメーカーを中心に就職活動を行いました。
また、一緒に働く従業員の方々の雰囲気も重視していたため、会社説明会で話を聞くだけではなく、なるべく多くの会社に訪問し、従業員との座談会やOG訪問など、実際に働いている方々とコミュニケーションをとる機会を積極的に作りました。
私が就職活動をしていた当時は、当社では全学生向けと女子学生向けの会社説明会を開催していたので、少しでも自分を印象づけるために両方に出席したことを覚えています。

Q.2/8

当社への
入社動機は?

入社を決めた一番の理由は、従業員の方々の雰囲気が自分に合っていると感じたからです。会社説明会や面接の待ち時間などに社員の方々とざっくばらんに話をする機会があったのですが、良い意味で一番緊張せずに話すことができました。セメント会社は歴史のあるカタい企業というイメージがありましたが、イメージががらっと変わり、ここなら自分らしく働けそうだと感じました。
もう一つの決め手は、入社してからのキャリアが多様で、若いうちからチャレンジできる環境があると感じたこと。就職活動を始めた頃の自分の社会人像は漠然としており、何となく営業職に就くことを前提に就職活動をしていました。しかし、働くにつれて自分の考えが変わることも考えられるので、「本当にいま自分のキャリアを決めていいのだろうか」と不安に感じ始めました。もとより私はいろいろなことにチャレンジするのが好きで、社会人になってからもさまざまなことをしながら成長したいと考えていたのです。
そんな中で出会ったのが太平洋セメントでした。事務系という大きな枠の中で働きながら、営業に縛られずさまざまなキャリアを選択できることや、若手の女性で海外駐在をしている方もいるという話を伺い、若いうちから活躍できるチャンスがあると思い、当社を選びました。

Q.3/8

現在の仕事(職種)について
教えてください。

主にセメント製造用の石炭、石油コークス、重油などの原燃料を調達するとともに、工場へのデリバリーを行っています。調達については、海外から船で輸入して直接工場へ届けたり、国内で貯蔵して内陸の工場へトラックで輸送したり、といった方法があります。社会情勢や天候などで船やトラックの到着に影響が出る場合もありますが、工場やグループ内で情報共有し、最適物流による「安定供給」と「コスト低減」を目指しています。
資材部では年間約300万t近い石炭・石油コークスを取り扱うため、一度に扱う金額が億単位になることもあります。そのため、わずか1ドルでも単価を下げることができれば、何百万円もコストを抑えることができるので、自分の努力で原価低減に貢献できた時は非常に大きな達成感があります。
資材調達に情熱をもって取り組むことができているのは、入社から約2年半の工場勤務があったから。当時は総務・経理業務を行っていましたが、工場の安定操業に尽力する現場の人々と関わり、利益の源泉は生産現場の安定操業にあることを実感しました。そういった経験から、事務系ながら自分も生産現場に関わる仕事がしたいという思いがあり、今は資材調達というかたちでその思いを実現できています。

Q.4/8

この仕事で大切に
していることは何ですか?

何より、誠実であることを心がけています。資材調達業務では、社内の工場・生産部門はもちろん、商社や船会社、海外サプライヤーなど、社内外問わず多くの人と関わるため、「仕事ができる・できない」より、まず自分が信頼してもらえる人間である必要があります。日々船の動静を追い、トラブルが起きれば他社と調整することが多くありますが、そこで自分の言い分だけを通そうとすれば信頼は得られません。自社の利益のみを優先するのではなく、相手を尊重し、「どうすれば全体で利益が出るのか」を俯瞰的に一所懸命に考えながら、一つひとつのことに誠実に対応していく小さな積み重ねが、信頼関係を構築すると考えています。
そのため、報連相も大切にしています。特に悪いことは早く報告しなければ思いがけない大問題を引き起こすリスクもあります。基本的なことですが、業務に追われると疎かになってしまうため、引き続き心がけていきたいです。

Q.5/8

心に残っているエピソードを
教えてください。

一から新たな石炭置場を開拓したことです。2022年は社会情勢のために、それまで輸入していたロシア産の石炭が調達できなくなりました。代替案として挙がったのはオーストラリア産の石炭。しかし、小型船の受け入れが可能だったロシアに対し、オーストラリアは大型船しか受け入れてくれません。国内の各港では入港できる船の大きさに制限があり、大型船での入港ができない工場に対して、オーストラリア産の石炭をどう安定供給するかが課題でした。
そこで考えたのが、オーストラリアからは大型船で輸入し、国内の大型港にいったん寄港して、そこで小型船に積み替えるという方法。そのためには、新しい港を開拓する必要があります。過去の資料やお取引先から情報を集め、可能性のありそうな港へコンタクトをとって現地に赴き、「安全に船を入港させられるか」「地域の方々の理解を得られるか」など、官公庁や港湾関係者と入念に打ち合わせをして交渉しました。最終的に許可が下り、問題なく船が入港して荷役が終わった時には、非常に大きな達成感を得られました。

Q.6/8

働いてみて感じる当社の
社風・らしさとは何でしょう?

温かい方が多く、チームワークを大切にする社風があると感じます。上司や先輩方は、どんなに小さなことでも質問に応じてくれますし、仕事で困ったことがあって相談した時などは、他部署とのつながりを駆使して、解決に向けて一緒に動いてくれることもあります。さらに、「あの件は大丈夫だった?」など後から声をかけてくださったりするので、このような社風は自分も後輩へ受け継いでいきたいと思っています。
プライベートでも、終業後に年次関係なくフットサルで汗を流した後に飲み会をしたり、前所属の大分工場時代に始めたゴルフでは、今でも年に数回誘われるままに大分へラウンドしに行ったりと、とても仲良くしていただいています。

Q.7/8

これからチャレンジして
みたいことは?

資材部へ来て数年が経ちますが、まだまだわからないことが多く、先輩方に助けてもらうこともしばしば。そのため今は、目の前の仕事に全力で取り組むとともに、貿易知識を勉強したり、社内の教育制度を活用して語学能力を磨いたりすることで、いち早く一人前になりたいと考えています。
さらに先に目を向ければ、今は資材調達担当として「コスト削減」に尽力していますが、将来的には国内外のセメント営業や海外駐在の仕事に就き、総合的に当社の利益創出に貢献できる人材になることを目標としています。

Q.8/8

キャリアステップについて教えてください。

現在は日々の業務にしっかり取り組むことと、資格取得や語学スキルの習得に励んでいます。さらに数年後には管理職という明確な目標が見えてくるため、それに向けて今後は、海外駐在の経験やマネジメントスキルを身につけたいと考えています。
また、セメント業界は女性が少ないイメージがあり、当社も女性の積極採用と定着を推進しています。その中で、太平洋セメントの女性社員としてさまざまなライフイベントを経ながら、どのような働き方ができるかについて常に考え、自分が一つのロールモデルとなることを目指しています。