Staff Interview従業員の声

F.N

有望な鉱床を見つけ、将来の事業継続を担保。
日々、山々を踏査しながら、
資源情報を蓄積しています。

資源地質調査

F.N

本社 鉱業部 資源グループ
工学資源学研究科 地球資源学修了
2012年入社

Q.1/7

どんな就職活動を
行いましたか?

大学、大学院で地質学、資源学を専攻していました。専攻と関わりの深い資源関連の企業に就職したいと考えており、セメントや非鉄金属業界の中から数社をピックアップして、大学の指導教官から、各企業の資源保有状況やOBの在籍状況などを教えてもらっていました。ただ同時に、「技術職・専門職は、自分の研究をしっかりこなすことが就職活動」という指導もあり、研究を通して技術や知識を磨くことに専念していました。技術系の場合、面接時に研究テーマやその活動内容、専門知識について突っ込んだ質問があるため、そこはしっかり回答できるよう準備しました。

Q.2/7

当社への
入社動機は?

太平洋セメントグループは、セメント原料となる石灰石やけい石の鉱山、及び採石山を国内外に多数保有しています。その数おおよそ50。これほどたくさんの鉱山・採石山を持った企業はまずありません。天然資源である以上、一箇所の埋蔵鉱量にはかぎりがありますが、130年にわたり安定的に石灰石を出鉱してきました。次々と新しい鉱山を開発してきた経緯があり、新規鉱山の開発チャンスが国内の資源会社では最もありそうでした。将来的に自分が調査した山が開発される可能性もあるという話も直に聞き、かねてからの希望と一致したことが、入社の動機となりました。

Q.3/7

現在の仕事(職種)について
教えてください。

鉱業部資源グループに所属し、稼動中の鉱山や採石山、将来、資源として開発する可能性がある未開発の鉱床を対象に、地質調査と資源の評価を行っています。
稼働中の鉱山では、採掘される資源の残鉱量や品質を確認することが一つの役割です。また、鉱山は採掘を進めることで、徐々に壁のように山肌が切り立ってきます。そのため、亀裂の有無など、採掘を進めるうえでの工学的安定性を調査し、対策を講ずる際の指標を示しています。
未開発の鉱床を地質調査する場合、通常1週間~2週間、長い場合では1か月以上かけて調査を行います。実際に山を歩き、目的とする資源が、どのくらいの埋蔵鉱量・品質で分布しているのかを、露頭や転石を観察することで予想。さらにその結果を踏まえ、ボーリング調査や化学分析をすることで確実性をあげ、山の資源的価値を想定し、データを蓄積しています。

Q.4/7

この仕事で大切に
していることは何ですか?

安全に地質調査を行うことと、資源を正しく評価することの2点を大事にしています。山では自然が相手になりますので、日常では考えられないことが多々あります。たとえば、山を歩いていて急に石が転がってくる、熊に遭遇する、などなど。山ではこれらの危険要因を常に考え、安全に地質調査を遂行することを第一に心がけています。 また、調査結果と実際の地質状況に大きな違いがあると、投資が無駄になり、セメント工場の存続にも影響してしまいます。地質調査をベースとし、ボーリング調査や化学分析の結果を加味しながら、総合的に資源を評価し、実際との違いが最小限となるよう努めています。

Q.5/7

心に残っているエピソードを
教えてください。

入社2年目に、海外での地質調査を経験したことです。これまで当社の関連工場がある、ベトナムとフィリピンで調査を行いました。地質の状況は、国や地域によって異なります。例えば、ベトナムの石灰岩は典型的なカルスト地形であることが多く、石灰岩はそそり立っていて急峻な地形を成します。景観はとてもいいのですが、山を登るのには一苦労します。調査の他に苦労したのは、熱帯特有の気候と、食事。山で歩くことが仕事のため体調管理が必要ですが、とにかく暑い。水や生野菜にも注意しました。移動時間も長く、まる1日かけての移動など、日本では考えられないことも。体は疲れてしまいますが、山を歩くため、体力を維持しなければなりません。苦労することも多くありましたが、それでも、これまでの国内での経験を活かして資源評価を完遂することができ、地質調査者としての自信に繋がりました。

Q.6/7

働いてみて感じる当社の
社風・らしさとは何でしょう?

若手社員の人材育成に注力している点です。太平洋セメントは、入社間もない若手に責任ある業務を任されることが多く、責任感とチャレンジ精神を持って働くことができます。また、広い知識と経験をもった先輩方が大勢いて、業務をフォローしてくれます。
私も、配属されてから資源グループの一員として、鉱床の資源評価をするのですが、正直、怖いと思うこともあります。私が評価を間違えてしまうと、将来の損益を左右します。ものすごく責任があると感じました。ただし、調査は先輩従業員と二人で行きますから、その方がチェックやフォローをしてくれます。また、個人の意見や発想を尊重してくれる環境があり、アットホームな雰囲気の中で自分自身のスキルアップができる点も、当社のよいところだと思います。

Q.7/7

これからチャレンジして
みたいことは?

太平洋セメントに入社した動機の一つでもあるのですが、新規に開発される鉱山の地質調査に携わりたいと思っています。自分が調査した山が開発され、それが資源として社会に貢献する日が来れば、これほど嬉しいことはありません。