都市ごみ焼却残さのセメント資源化技術
~灰水洗システムの革新~
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ばいじん水洗脱塩システムの運転効率化
弊社工場に導入されて10年以上の実績があり、現行システムでも十分な脱塩機能を有しますが、より安定かつランニングコストを低減した新システムに革新しました。
フローの比較

メンテナンス・清掃頻度
の改善
ばいじん中の溶解成分に起因する工程トラブルが脱水機や排水処理設備で発生するため、メンテナンスが必要となります。このメンテナンス頻度を大幅に低減し、かつ環境に影響する成分をケーキとして回収し、セメントキルンで安全に処理します。また、薬剤等は使用せずセメントキルン最終排ガス(炭酸ガス)を利用する技術であるため、環境・コスト面への負荷は低くなっています。
排水処理の安定運転性向上
・コスト削減
排水処理の安定運転性をより向上させるため、標準酸化還元電位(以下ORP)による監視、及び運転制御に反映できるシステムを組み込みました。これにより、排水処理の状況を容易に確認でき、かつ薬剤の適正使用によりコスト低減が可能です。
セメントキルン
の負荷軽減
水洗後のばいじんはセメントキルンで資源化されるため、水分量が多いとセメントキルンでより多くの燃料を消費します。そのため、脱水機及び搬送工程を改新することで、ケーキ中の水分量を低減し、燃料消費量の削減が可能です。