XRD/リートベルト法による高精度品質管理システム
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1. クリンカーの採取
測定、解析するにはクリンカーやセメントの一部を試料として使用します。その試料は製造ラインからオンライン分析室へエアシューターで届けられます。



2. ロボットアームによる各装置への分配
届けられた試料はプログラムされた順にロボットアームを使って、粉砕器、プレス機など各機械の中に入れて、測定のための準備をします。



3. X線回析
準備が終わった試料は、最後にX線回析装置へ送られ、鉱物のX線パターンを測定します。



4. 鉱物組成を算出
測定されたX線パターンをリートベルト法で解析し、試料の鉱物組成を算出します。ここまでの時間は試料が届いてから、わずか10分程度の短時間で行われます。

5. 中央制御室へデータを転送
オンライン分析室で得られたデータは、すぐに中央制御室へ送られ、セメント製造の工程管理にフィードバックされます。

XRD/リートベルト法を活用することで
本品質管理システムは、太平洋セメントの工場内で、測定・解析を24時間体制で行われています。これにより、今後リサイクル原燃料がさらに増加した場合においても、常に最適化された品質のセメントを安定して製造し、ユーザーへ提案することができようになりました。