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研究開発事例


資源・環境・リサイクル

汚染土壌対策

固化・不溶化処理

 
セメント系材料による固化・不溶化対策は、原位置で対策可能な技術として注目されており、その作用(効果)および特徴は以下の通りです。
1. セメント鉱物の水和反応により安定的に汚染物質が固定される。
1)難溶性物質の生成による捕捉

Ca(OH)2 → Ca2+ +2OH-

nOH- + Mn+ → M(OH)n

2)水和物による置換固溶と表面吸着による捕捉

3CaO・Al2O3・3CaSO4・32H2O

3CaO・Al2O3・CaSO4・12H2O

3CaO・Al2O3・6H2O

C-S-H 等

3)水和物組織の緻密化による封じ込め

C-S-H(Ⅰ)ゲルによる間隙構造の不連続化、緻密化。

 2. 高い強度が封止作用を発現し汚染物質の拡散が防止される。
 3. 既存の地盤改良工法(施工機械)に適用が可能である。
 4. 低コストである。
弊社研究所では、様々な汚染物質に対するセメント系材料の適用性(効果)を検証し、汚染土壌対策の設計に必要なデータを取り揃えております。
 

植物浄化/ファイトレメディエーション(Phytoremediation)

 
 植物を用いた浄化技術は“環境にやさしい”土壌浄化技術として大きな注目を集めており、その特徴は以下の通りです。
 

◎ 植物が土壌中の汚染水を吸い上げることにより汚染物質の拡散が抑制される。

◎ 浄化に必要なエネルギーが光合成により得られるので、環境負荷が小さい。

◎ 植物により表土が保護されるため、飛散による汚染の拡散が防止される。

◎ 他の浄化技術に比較して低コストである。

 

弊社研究所では、カドミウムなどの重金属の植物浄化以外にも、写真に示したユリオプスデイジーなどによるPCBなどの有機塩素系の汚染物質の浄化技術の開発にも取組んでおります。

また、これら原位置での対策技術の効果の検証も含め、汚染物質の拡散状況を数値解析によりシュミレーションする技術の開発にも取組んでおります。
 

研究・技術開発
太平洋セメント中央研究所

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