ホームサステナビリティ環境への取り組み環境配慮型製品・サービスの提供

環境配慮型製品・サービスの提供


環境保全に対する社会ニーズに対応し、これまで培ってきたセメントおよび関連技術がもつ優位性を活かし、省資源やCO2削減に貢献する環境配慮型の製品・サービスを提供しています。

CO2低排出型石灰石混合「アドバンスメント」

 米国グループ会社のカルポルトランド社では、新しい商品シリーズとしてポルトランドセメントと石灰石を混合した「アドバンスメント」(ADVANCEMENT)の販売を開始しました。アドバンスメントは、最大15%のクリンカを石灰石に置換することで、ASTM C150で規定される通常のポルトランドセメントと比較して、約10%のCO2排出を削減できるCO2低排出型の商品です。
 アドバンスメントTYPE 1Lは、ASTM C595およびAASHTO M240に適合し、さらにカリフォルニア州交通局の認証を取得していることで、高速道路をはじめ、広くインフラの建設に適用することができます。カルポルトランド社では2021年の試験販売を経て、2022年から同社のモハベ工場で生産する普通ポルトランドセメント(TYPEⅡ/Ⅴ)を順次アドバンスメントTYPE 1Lに切り換え、年間約120万トンの生産で、約9万5,000トンのCO2削減が見込まれます。また、アドバンスメントTYPE LTは、CO2低排出性能はそのままにライトカラーとすることで美観に優れ、建築家や設計者の美的表現を満たす建築用途などに使用することができます。さらにアドバンスメントTYPE HSは、特に高い耐硫酸塩性が必要な場合に適しています。このように、アドバンスメントは、CO2低排出型でありながら用途や要求性能にあわせたシリーズとなっています。

アドバンスメントの出荷車両

アドバンスメントの出荷車両

遮熱性舗装ブロック「遮熱ILB」

 太平洋プレコン工業社では、日射による熱の吸収を抑制することで路面や路盤の温度上昇や蓄熱を抑え、歩行空間や沿道の暑熱環境を緩和する「遮熱ILB」を販売しています。このブロックは、表層には近赤外線を反射や散乱させる効果の高い材料を使用し、また基層は空隙を有したコンクリートとすることで、日射による熱の吸収や蓄熱を抑えることができます。このため、日中の暑熱環境の緩和だけでなく、夜間の熱輻射も軽減されるため、ヒートアイランド現象の緩和に貢献します。
 遮熱ILBの性能については、(一社)インターロッキングブロック舗装技術協会が行ったアスファルト舗装との路面温度の比較試験において、11.5℃以上の低減効果があることが確認され、「クールブロックペイブ」として認定を受けています。さらに遮熱ILBには、優れた遮熱性能に加えて基層コンクリートの仕様により、ブロック自体に保水性能や、雨水などを路盤に浸透させる透水性能を付与した製品もあります。また、通常は産業廃棄物として処分される、瓦の破砕くず、都市ごみ焼却後の冷却過程で作られる溶融スラグ、ワイン瓶を加工したガラスカレットなどをリサイクル骨材として有効活用しています。
 最近の遮熱ILB施工実績は、大井ふ頭中央海浜公園スポーツの森や埼玉県熊谷スポーツ文化公園などに数多く採用されています。

施工例:埼玉県熊谷スポーツ文化公園ラグビー場の周辺に敷設した遮熱ILB

施工例:埼玉県熊谷スポーツ文化公園ラグビー場の周辺に敷設した遮熱ILB

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