ホームサステナビリティ新中期経営計画3 サステナビリティ経営の推進 人的資本戦略

3 サステナビリティ経営の推進
人的資本戦略


従業員のエンゲージメントを高め、
一人ひとりの能力を引き出し、
企業価値向上に資する人材を育成します。

常務執行役員
根本 裕介

さらなる成長企業価値の向上 のための人的資本戦略

 当社は、人材を成長の原動力であり競争力の源泉である「資本」と位置づけ、一人ひとりが互いの個性や価値観を尊重しあって、その能力を最大限に発揮できる環境づくりを人的資本戦略の基本方針としています。
 また、当社はウェルビーイングとは従業員が働きながら幸福感や心地よさを感じられること、エンゲージメントとは組織に対する自発的な貢献意欲と捉えており、そのどちらも高めていくことが重要であると考えています。特にエンゲージメントの向上に欠かせないのが、会社の方針やビジョンを従業員一人ひとりが心から納得することだと感じています。会社の方向性と自分のやりたいことがぴったりと一致してこそ、仕事に対しての意欲・やりがいも醸成されます。当社は2023年度からエンゲージメントサーベイを取り入れましたが、従業員の方針やビジョンへの共感度合いを継続的にモニタリングするとともに、経営層との対話などの取り組みを進め、方針やビジョンの浸透を図っていきます。

タイヘイヨウセメントフィリピンズ社 生産ラインリニューアル工事への若手従業員派遣

タイヘイヨウセメントフィリピンズ社 生産ラインリニューアル工事への若手従業員派遣

海外インターン研修でのディスカッション(マレーシア)

海外インターン研修でのディスカッション(マレーシア)

26中計の重点取り組み

 26中計では、当社グループの経営戦略に合致する人材像として、「グローバル人材の育成」「ダイバーシティの推進」「マネジメント人材の育成」の3つを掲げています。このうち、成長戦略上急務でもあるグローバル人材の育成については、海外トレーニー制度の拡充に加え、海外語学留学制度、海外インターン研修制度を運用して、海外経験を積極的に積ませています。若い従業員には、早期に海外勤務を経験させたいと考えていますが、そのために必要な最低限のスキルは、国内での実務経験や研修会等を通じて、効率的に習得させたいと考えています。また、海外グループ会社との交流人事も積極的に進めていきます。
 ダイバーシティの推進については、次世代女性リーダー育成研修などの女性従業員のキャリアを促進するための施策のほか、外国人採用、リファラルやアルムナイといった手法も含めた経験者の積極採用に加え、障がい者雇用やシニアのさらなる活用により、多様性のある組織を目指します。

次世代女性リーダー育成研修 受講報告会

次世代女性リーダー育成研修 受講報告会

働き続けたい企業を目指して

 私が最も重要だと考えているのは、人材の定着です。採用して育成した大事な従業員が働き続けたいと感じる企業であるためには、意欲・やりがいの醸成とともに、働きやすさを向上させていくことが重要です。
 昨今は共働き・共育て世帯が増え、従来のように頻繁に転居を繰り返す転勤制度は受け入れられにくくなりました。例えば、従業員やその家族の状況による一定期間の転勤免除や、転勤そのものの頻度、転勤時の発令から赴任までの期間の延長など、従業員のライフステージに寄り添った柔軟な転勤制度の検討を進めています。また、今年度から、産休・育休対象従業員のスムーズな休職・復職を支援するための産休・育休フォロー面談を導入しました。産前産後に複数回の面談を上司や人事担当者と行うことにより、休職・復職時の不安解消を図っています。従業員が長く働き続けたいと思える職場環境の整備は、今後の成長に不可欠です。意欲とやりがい、そして働きやすさを両立させることで、人材の定着を図り、個々の能力を引き出すことが当社の競争力向上につながると考えています。

産休・育休フォロー面談サポートブック

産休・育休フォロー面談サポートブック

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