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エコセメントの適用例

エコセメントはJIS規格(JIS R 5214-2002)では普通エコセメントと速硬エコセメントの2種類に分類されています。普通エコセメントは塩化物イオン量がセメント質量の0.1%以下であり、普通ポルトランドセメントに類似を有するセメントのため、現場打ちのコンクリート構造物、コンクリート製品などの幅広い用途に使用できます。一方、速硬エコセメントは塩化物イオン量がセメント質量の0.5%以上1.5%以下のため無筋コンクリート分野への使用となります。

幅広い用途が適用可能な普通エコセメントの利用法については,独立行政法人土木研究所,建築研究所および港湾空港技術研究所と共同で検討を行っております。土木研究所との共同研究の成果としては共同研究報告書の他に,「エコセメントコンクリート利用技術マニュアル」(土木研究所編、2003年3月、技報堂出版)が発刊されており、既に活用されています。また建築研究所とは建築構造物への適用性について、港湾空港技術研究所とは海洋構造物への適用性についての検討を実施しています。建築研究所では建築構造物、港湾空港技術研究所では海洋構造物に適用するための検討を行っており、建築研究報告の作成、海洋環境下への評価などを行っております。

ここでは、幅広い用途へ適用できる普通エコセメントの適用例を示します。

現場打ちコンクリート構造物では普通エコセメントのコンクリートのスランプおよび空気量の経時変化、強度性状は普通ポルトランドセメントや高炉セメントB種を用いた場合と同等であることが確認されています。

コンクリート製品においても普通エコセメントのコンクリートのフレッシュ性状、強度性状は普通ポルトランドセメントと同等であることが確認されています。また、千葉県からは平成14年4月1日から発注する工事で使用する千葉県型のコンクリート製品には原則として普通エコセメントを使用する旨の通達(コンクリート工学Vol41,No.2,2003.2参照)が出されており、普通エコセメント使用の製品が数多く使われています。

 

現場打ちコンクリート

 
 

コンクリート製品

 
 

参考資料

 

1. 園路舗装コンクリート;宍戸ほか、土木学会第55回年次学術講演会、pp274-275、2000

2. マスコンクリート;宍戸ほか、土木学会第56回年次学術講演会、pp420-421、2001

3. L型擁壁;宍戸ほか、土木学会第58回年次学術講演会、pp959-960、2003

4. 土木構造部の施工;長塩ほか、土木学会第58回年次学術講演会、pp963-964、2003

5. 道路用製品の施工;吉本ほか、土木学会第56回年次学術講演会、pp428-429、2001

6. 大型道路用品の施工;早川ほか、土木学会第56回年次学術講演会、pp430-431、2001

 

詳しくは・・・

 

こちらのURLをご覧下さい
⇒ ゼロエミッション エコセメント

 

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